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中国ドラマ「浮図縁(ふとえん) 乱世に咲く真実の愛」33話・34話のあらすじとネタバレ。
皇帝・慕容高鞏の歪んだ愛と狂気は頂点に達し、愛する音楼を「天下の母」という名の冷たい檻に閉じ込めます。一方、肖鐸は昭獄に投じられ絶体絶命の窮地に。
浮図縁33話・34話のあらすじとネタバレを詳しく解説していきます。
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※この記事はドラマ『浮図縁』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
浮図縁 33話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 慕容高鞏は歩音閣を皇后に立てる偽装工作を行う。
- 音楼は肖鐸が昭獄に閉じ込められたことを知って皇帝に懇願する。
- 婉婉は宇文良序を救う選択をするが、皇帝の冷酷な罠から逃れられない。
あらすじ:皇帝の怒り
皇帝の暴走と芝居の中の狂気
皇帝の慕容高鞏(ぼようこうきょう)は芝居を見ている最中に突然「違う!」と叫びました。彼は宦官役の役者を杖でメッタ打ちにし、その恐ろしい様子を音楼に何も言わずに見せつけます。
音楼が止めようとしましたが、慕容高鞏は冷たい目で芝居を続けるよう命令するのでした。周りの人たちは、皇帝の狂気に震え上がってしまいます。
肖鐸があっさり投獄される
肖鐸(しょうたく)は昭定司に戻った瞬間、于尊(うそん)らに取り囲まれました。彼は抵抗することもなく、そのまま昭獄(しょうごく)に閉じ込められてしまいます。
この知らせを聞いた音楼はすぐに慕容高鞏のもとへ走りますが邪魔をしたのは歩音閣でした。音楼は自分の不幸を人のせいにする歩音閣の卑怯さを批判。でも歩音閣は自分が大鄴の皇后になるという妄想に取り憑かれていたのです。
皇后即位、裏に隠された冷酷な策略
朝廷で慕容高鞏が歩音閣を皇后にすると発表すると大臣たちは激しく反対しました。すると皇帝は皆の前で歩音閣に舞いを踊らせ「天下の母」としての姿を見せつけます。
しかし太后が間に入り歩音閣は連れて行かれ、皇后は選び直しになりました。
一連の騒動が終わった後、慕容高鞏はなんと音楼を皇后にする詔書を突きつけます。全ては音楼を逃げ場のない「天下の母」という名の牢獄に閉じ込めるための皇帝による策略だったのです。
絶望の昭獄、愛する人を守る盾
皇后となった音楼を連れ、慕容高鞏は昭獄へと向かいます。そこで音楼が見たのは全身傷だらけで血まみれの肖鐸の姿でした。動揺を隠せない音楼は皇帝に許しを請います。
その行為が慕容高鞏の怒りを買い、彼は赤く焼けた火挟を手に取り、肖鐸に迫りました。音楼は自分の命も顧みず肖鐸の盾となります。
婉婉の苦渋と、逃れられない檻
そこに婉婉が駆けつけ、音楼と肖鐸に慈悲を求めますが、慕容高鞏は彼女に宇文良序か音楼と肖鐸のどちらかを選ぶという残酷な二択を迫ります。
「愛なんて、結局は全部わがままなものなんだ」という皇帝の冷たい笑いを聞き婉婉は苦しんだ末、宇文良序の解放を願い出ました。
二人は皇城を脱出した矢先、于尊に邪魔をされ、さらに慕容高鞏の待ち伏せに遭うのでした。
感想
皇帝・慕容高鞏の狂気が止まりませんね。慕容高鞏の行動は単なる暴君というより、愛と支配への異様な執着を見せるサイコパス的な恐ろしさがあります。
彼はまず歩音閣を人前に出して「この者には資格がない」「他の者なら誰でもいい」と思わせ。そして音楼を選ぶ。こういう悪知恵は働くから始末に悪い。
音楼は皇后にされてしまいました。立場的には最高の栄誉かもしれませんが。音楼を監視・拘束するための、最も陰湿で効果的な「檻」といえますね。慕容高鞏の歪んだ支配欲と嫉妬は醜いですね。
浮図縁 34話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 肖鐸は逃亡する準備を整え、于尊の追撃をかわす。
- 皇后になった音楼は、慕容高鞏の前に敢えて平然と振る舞い、ついには狂気を装って呪詛のような言葉を浴びせ、精神的に追い詰める。
- 慕容高鞏は肖鐸を誘い出すため、立后大典を利用して罠を仕掛ける。
あらすじ:壊れた女
昭定司の逃亡
肖鐸は昭獄に放り込まれましたが。それでも慕容高鞏の狂気は止まりません。皇帝は昭定司に謀反の罪を着せ、于尊に衛士たちの処刑を命じました。
しかし、肖鐸は事前に異変を察知、信頼できる昭定衛たちを京城の外に配置転換させていました。間一髪で窮地を脱した曹春盎と彤雲は、巴公公と共に京城を逃れ、九郎との合流を目指します。
皇后と皇帝、魂のぶつかり合い
皇后になった音楼は、眠れない日々を過ごしていましたが慕容高鞏の前ではあえて平静を装いました。その冷め切った態度に激昂した皇帝は茶碗を叩き割り「裏切りだ」と音楼を責めます。
音楼は冷酷に言い返しました。「あなたを愛したことも、借りもありません。だから『裏切り』なんてありえない」と。
さらに彼女は、慕容高鞏の愛は少年時代に覗き見た「空っぽな影」に執着しているに過ぎない、と彼の自己愛と偽善を容赦なく暴きます。
音楼は皇帝の目を射抜くように見つめ、ついに「くたばれ」と激しい言葉を浴びせました。二人は平手打ちの応酬となり、音楼は「誰がこの世をひっくり返せるか、見ていよう」と、屈服を拒否する宣戦布告をしたのです。
狂気を装った皇后の反撃
激しい応酬の後、音楼はわざと邵貴妃の真似をして舞を踊るなど、狂気を装い始めます。部屋を訪れた慕容高鞏に音楼は目に光のないぼんやりした表情で、鳳冠の真珠をちぎりながら奇妙な言葉を口にするようになりました。
「皇后が狂った」という噂は、宮中から皇城の外にまで広まります。大臣たちは皇后の位を取り消すよう進言しようとしますが、その中心人物が前夜に自害するという不可解な事件が起こりました。
肖鐸の脱獄と決死の反撃準備
そんな中、肖鐸が昭獄から密かに逃げたという知らせが慕容高鞏のもとに届きます。皇帝は激怒して京城の全面封鎖を命じますが、于尊は肖鐸の痕跡を全く掴めません。
慕容高鞏は皇后となった音楼を乗せた立后大典の行列を京城中を巡行させるという罠を仕掛けます。肖鐸を誘い出すための作戦です。
一方、短刀を磨きながら策を練る肖鐸のもとに、京城外で待機していた昭定司の仲間たちが次々と集結しました。彼らは共に皇帝への反撃に動くことを誓い、夢解語の見送りの酒を飲み干して、決死の覚悟を固めるのでした。
感想
皇后になった音楼の「仕返し」がすごい。言葉一つで慕容高鞏の気持ちの歪みをえぐり出し。彼が音楼に向けている「愛」なんて、実体のないただの幻想にすぎないとズバッと切り捨てました。
さらに狂ったふりをして自分のプライドを守りつつ、皇帝の計画や権威を内側からグチャグチャにし始めた。
「くたばれ」って皇帝に平手打ちを食らわせるシーン、あれはもう最高でしたね。力では敵わない相手に「心と気持ちだけは絶対にお前に屈しない」という強い意思を見せつけたんだと思います。
浮図縁33~34話の登場人物
- 肖鐸(しょう たく) 演:ワン・ホーディー
- 步音楼(ほ いんろう) 演:チェン・ユーチー
- 皇帝 慕容高鞏(ぼよう こうきょう) 演:ピーター・ホー
- 南苑王 宇文良時(うぶん りょうじ) 演:カン・カン
- 秋月白(しゅう げつはく) 演:モン ゴー ジュゥ ラー
さらに詳しいキャストはこちらで紹介しています。
・浮図縁 乱世に咲く真実の愛のキャストと登場人物を紹介
33~34話のまとめ
音楼が内側から皇帝の心をかき乱し、肖鐸が外側から京城を襲撃。この二段構えは完璧ですよね。
慕容高鞏が仕掛けた「巡行」は肖鐸をおびき出すための冷酷なワナ。と同時に音楼と肖鐸の愛が本物かどうかを試す試練にもなるでしょう。
皇帝と宦官の長い戦い、そして権力に縛られず自由に生きることを求める物語はついに京城での最終決戦を迎えることになります。
肖鐸がこのひどい罠をどう打ち破って音楼の未来を切り開くのか。楽しみです。
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