中国ドラマ『楽游原(らくゆうげん)』はシュー・カイとジン・ティエンの豪華共演が話題のドラマ。
この記事では『楽游原』のキャストと、彼らが演じる登場人物の背景。をわかりやすく解説。主要な人物の相関図を紹介します。
【楽游原】あらすじ
1. 王朝は大ピンチ! 二つの星が現れる
舞台は架空の大裕王朝。
ある日、孫靖(そんせい)がクーデターを起こし、皇帝や皇太子ら皇族が次々と殺されます。幼い皇太孫も行方不明になり、国中が大混乱に陥ります。
そんな危機を救おうと、二つの大きな力が立ち上がりました。
- 李嶷(りぎょく):辺境で鎮西軍を率いる17番目の皇孫。人質となった父・梁王を救出し、謀反人の孫靖を討つため挙兵します。
- 崔家軍(さいかぐん):精鋭軍として名高いこの軍も孫靖に対抗すべく行動を開始、何校尉が策を練っていました。
2. 戦場で出会った最強の二人
皇帝を殺して国を牛耳る孫靖。それに対抗する李嶷の軍と崔家軍。しかし李嶷と崔家軍はそれぞれに思惑があり、すんなりと協力するわけではありません。国を巡る三つ巴の争いになってしまいます。
ここでドラマの主役二人が運命的な出会いを果たします。
- 李嶷(演:シュー・カイ):鎮西都護軍を率いる皇孫。
- 何校尉(演:ジン・ティエン):崔家軍の軍師として暗躍する男装の麗人(その正体は将軍の娘・崔琳)。
二人は望州城で偶然鉢合わせ。戦いの腕も頭の良さも互角の好敵手。陰謀が渦巻く乱世で二人は火花を散らして競い合います。
3. 敵がいつしか愛しい人へ
激しい戦いを何度も繰り返すうち、二人はお互いの実力を認め合います。競い合う気持ちが、いつしか恋へと変わっていくのです。
でも二人が属する軍は敵同士。立場も違います。愛の道のりはそう簡単にはいきません。
二人は国の平和を願う気持ちは同じなのに争いや策略、使命に翻弄されてしまうのでした。
楽游原 人物相関図
楽游原に登場する主要な人物の相関図を紹介します。

楽游原 相関図
基本は大裕王朝を守ろうとする鎮西軍・崔家軍 対孫靖ら反乱勢力の戦いですが。鎮西軍の李嶷や崔家軍の崔琳/何校尉も一枚岩ではありません。お互いに張り合っています。
「楽游原」の主要なキャスト・登場人物紹介
李嶷(りぎょく)
孤高の皇孫、天下を救う宿命に導かれる武将
演:シュー・カイ(許凱)
1995年3月5日
他の出演作:
「瓔珞<エイラク>」富察傅恒、「招揺」厲塵瀾、「尚食」朱瞻基
李嶷とは?
- 地位:大裕王朝十七皇孫、鎮西軍元帥。後に皇帝。
- 父:梁王
- 母:劉氏(生母は身分の低い侍女)
孤独な皇孫
彼は侍女から生まれ、生まれてきた日が「縁起が悪い」とされたせいで子どもの頃から父親の梁王や、先帝に冷たく扱われて育ちます。
宮廷のドロドロした権力争いが心底嫌になった彼はわざと失敗して都から遠い場所に追いやられ、そこで自由に生きたいと願っていました。
でも都で大きな争いが起き、彼は天下を救うという重すぎる役目を背負わされてしまうのです。
崔琳との出会いと愛
彼は戦乱を治めるため、辺境から軍を率いて都へ向かいます。その途中、崔家軍の軍師「何校尉」と出会いました。
実はこの「何校尉」は平盧節度使の娘・崔琳が男装した姿だったのです。お互いに武力も頭の良さもピカイチの好敵手。最初は利用したり騙し合ったり。そんな駆け引きを繰り返すうちに二人は強く惹かれ合うようになります。
でも世の中は色々な思惑が渦巻く乱世。愛し合ってはいてもすれ違ったり、ぶつかりします。それでも二人には深い理解と信頼がありました。二人は手を取り合って天下を平和にしようと共に道を歩むのでした。
崔琳(さいりん)/何校尉/阿蛍
男装で戦場を駆ける、聡明で勇敢な女将軍
- 演:ジン・ティエン(景甜)
- 1988年7月21日
- 他の出演作:
「麗王別姫」沈珍珠、「灼灼風流」慕灼華
崔琳とは?
『楽游原』のヒロイン。
- 地位:平盧節度使・崔倚の愛娘。
- 男装して軍師「何校尉」となる。後に皇后。
- 父:崔倚
男装の将軍
彼女は崔家の一人の娘として生まれました。ですが父親の崔倚の考えで、小さい頃から男として育てられます。普段は男装して「何校尉」と名乗り、崔家軍の軍師として戦場で大活躍。
世の中の争いを心から心配し「自分の力で天下を良くしたい」という強い気持ちを持っています。
李嶷との出会いと愛
崔琳は平定軍を率いる李嶷と出会い、ずば抜けた武術と頭の良さに思わず引き込まれます。
最初は反発し合い「相手を利用してやろう」と駆け引きもしました。でも何度も一緒に困難な状況を乗り越えるうちに「天下を任せられるのはこの人しかいない」と確信します。
李嶷への秘めた恋心と世の中を救うという大きな使命。二つの間で彼女の心は揺れ動くのです。
李嶷を助けると決めた崔琳は想いを隠して共に乱世へ立ち向かいます。時には危険な作戦を仕掛けることも。お互いを信じ支え合いながら、二人は天下統一へと突き進むのでした。
楽游原 登場人物・キャスト紹介
柳承鋒(りゅうしょうほう)/若様
愛と運命に翻弄された男
- 演:高寒(ガオ・ハン)
- 1996年6月6日生
- 他の出演作:
「千紫万華」 楚不復、「醫妃難囚」顧西風、「星漢燦爛」三皇子
柳承鋒とは?
柳承鋒は崔琳の幼なじみで崔家の養子です。表向きは崔家軍の若い司令官「若様=崔琳」として振る舞っています。でも体が弱くて病気がち。そのため本物の崔琳が男装して彼の代わりに戦場に立っているのです。
彼は小さい頃からずっと崔琳にひそかな恋心を抱いていました。
しかし李嶷(りぎ)が現れてから崔琳の心が自分から離れていくのを感じ、焦りを覚えます。その焦りから、やがて李嶷への憎しみへと変わっていくのです。
謝長耳(しゃちょうじ)
戦場の「耳」となる男
- 演:劉冬沁(リウ・ドンチン)
- 1994年1月9日生
- 「始まりは君の嘘」グアン・ジー、「恋華」魔族大尊/慕南
謝長耳とは
李嶷のそばで働き、とても信頼されている部下です。彼は鎮西軍の「斥候(せっこう)」つまり敵の様子を探る役割を担っています。その名前の通り人並み外れた「聴覚」の持ち主。戦場ではごく小さな音まで聞き分けることができます。この能力のおかげで鎮西軍は誰よりも早く敵の動きを察知し、戦いを有利に進めることができます。
やがて崔琳の侍女・桃子と出会い、少しずつ恋心が芽生えていくことになるのでした。
崔家軍
桃子(とうし)
崔琳を支える心強い仲間
- 演:鄭合惠子(ジョンホー・フイズー)
- 1994年9月16日生
- 他の出演作:
「月歌行」洛寧、「プラチナの恋人たち」佩佩
桃子とは?
崔琳の侍女。小さい頃からずっと一緒に育ってきたまるで姉妹のような大切な存在です。
薬の知識がとても豊富で医術はもちろん、毒についても詳しい一面を持っています。明るく素直な性格をしています。李嶷の部下・謝長耳と出会い、次第にお互いを意識して少しずつ気持ちが通じ合っていくのでした。
崔璃(さいり)
野望に溺れた一族の裏切り者
演:楊朕(ヤン・ジェン)
崔倚(さいい)の甥。崔家軍の将軍。しかし彼の心には崔家軍の若き指揮官(少帥)の座を奪い取りたいという野心がありました。そのため戦いの混乱の中で崔琳のふりをしていた柳承鋒を暗殺しようとしますが失敗。軍の指揮権を奪われてしまいました。それでも諦めきれず柳承鋒の命を狙います。
皇族
蕭妃
愛と使命に生きた女性
- 演:曾黎(ズン・リー)
- 1976年9月17日生
- 他の出演作:
「麗王別姫」 楊玉環、「星漢燦爛」蕭元漪、「浮図緣」栄安皇后
蕭妃とは
先の太子妃。皇孫・李玄澤の母。
孫靖が謀反を起こした後、彼女は孫靖の妃として宮中に迎え入れられてしまいます。宮殿では悔しさを押し殺しながら孫靖と渡り合います。
二人はまだ身分が低かった頃に出会い、お互いに惹かれ合っていた時期がありました。しかしもう立場が違いすぎます。彼女は孫靖の考えには賛同できませんでした。
彼女にとって一番の使命は亡き太子の血筋を守り抜くことだったのです。
李玄澤(りげんたく)
王朝の未来を託された皇子
演:阮鴻城(ルアン ホンチョン)
皇太孫。亡き先太子の長男で蕭妃の息子です。李嶷の従兄弟です。
孫靖の謀反から逃げている最中に捕まり人質として孫靖に利用され、李嶷を脅す道具にされてしまいます。しかし、彼は「死んでも屈しない」という強い意志を見せました。
その後、李嶷と韓暢によって無事救出されます。
梁王
父と子の確執を乗り越えて
- 演:高曙光(ガオ・シューグアン)
- 1964年4月21日生
- 「慶余年」范建、「贅婿」秦嗣源、「風起洛陽」百里延
梁王とは
李嶷の父親。彼は末子の李嶷に冷たい態度をとっていました。李嶷が「悪日」という縁起の悪い日に生まれ、しかも生母を亡くしたことが原因で、彼は李嶷を嫌っていたのです。
その代わり長男と次男は溺愛していました。
李嶷が戦場で才能を発揮し目立ち始めると彼はわが子の活躍を喜ぶどころか、警戒して信用しようとしませんでした。
それでも、李嶷の戦いぶりや人となりを見ていくうちに、父親の気持ちは変わっていきます。わだかまりを捨て李嶷と和解することができたのでした。
大裕王朝の人々
顧婉娘(こえんじょう)
愛に狂った悲劇の女性
- 演:趙嘉敏(チャオ・ジャーミン)
- 1998年7月22日生
- もとSNH48
- 他の出演作:「双燕秘抄」湘南
顧婉娘とは
顧相の庶女(側室の娘)。そのため家では冷たく扱われ居場所がありませんでした。韓立に襲われたところを李嶷に救われ、彼に一目惚れしてしまいます。
その後、皇帝の命で李嶷の側室として嫁ぐことに。崔琳に激しい嫉妬を抱き、自分こそが李嶷の正妻になりたいと願うようになります。
やがて父親と組んで反乱を企て崔琳を殺そうとするのでした。
顧相
忠義の仮面を被った男
- 演:何中華(ホー・チョンホア)
- 1969年3月7日生
- 「蘭陵王」高湛、「六扇門」 趙無極、「長安賢后伝」蕭承禮
顧晩娘の父親。宰相を務めていました。表向きは「国に忠実で、私利私欲のために動かない」と誰もが認める人物。
孫靖が謀反を起こしたときも「反逆者の下につくくらいなら」とわざと官職を辞めてみせました。
しかしこれは見せかけ、彼は裏で孫靖と手を組んでいました。
彼の目的はただ一つ自分の娘を太子妃にすること。そのために手段を選びません。異民族の揭碩人と手を結んでしまうのです。
反乱軍
孫靖(そん せい)
国を揺るがした最強の敵
- 于波(ユー・ポー)
- 1976年7月22日生
- 「秀麗伝」劉玄、「解憂」漢武帝、「七時吉祥」陸涼
彼は河西節度使(かさいせつどし)として、「国朝三傑」の一人に数えられていました。戦場での功績は誰もが認めるところです。その彼が突然謀反を起こし、皇帝や皇太子ら皇族を殺害、都を占拠。自分で「討逆大都督」と名乗り、自分の思い通りになる皇帝を立てようとします。
彼はまだ身分の低かった頃に蕭妃と出会い心惹かれました。反乱を起こした後も彼女を自分のものにしようとしますが叶いませんでした。
やがて彼は毒を盛られて逃げ延び、行方不明だった皇太孫を人質にとるのですが。李嶷に攻め込まれてしまいます。
郭直(かくちょく)
演:リー・ジーヨン
望州郡守。
孫靖の配下、忠誠を誓っています。
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