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浮図縁(ふとえん) 21話・22話・23話・24話のあらすじとネタバレ:引き離された歩音楼と肖鐸

中国ドラマ「浮図縁(ふとえん) 乱世に咲く真実の愛」21話・22話・23話・24話のあらすじとネタバレを感想とともに紹介します。

西蜀で暮らしていた肖鐸と歩音楼ですが、慕容高鞏がやって来たことで二人の平和な暮らしは終わりを迎えました。皇帝 慕容高鞏は步音樓の保護がおろそかだったという理由で肖鐸を杖で打ち付けるのでした。

歩音樓に執着する慕容高鞏は強引に自分の妃にしてしまいます。歩音樓は肖鐸を守ろうと、あえて遠ざけようとして二人の間には溝ができてしまいます。

第21話から第24話のあらすじとネタバレを歴史的背景を交えながら詳しく解説していきます。

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※この記事はドラマ『浮図縁』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

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浮図縁21話 あらすじとネタバレ

あらすじ「嫉妬する男たち」

肖鐸は慕容高鞏の命令で杖刑となり、歩音樓は傷ついた肖鐸を見て心を痛めます。ところが慕容高鞏は歩音樓のあざな「濯纓」が記された書物を見つけて彼女が何かを隠していると疑いました。歩音樓と従兄の連城との間に不適切な関係があったと決めつけたのです。慕容高鞏は怒って肖鐸を西蜀に留め、歩音樓を都へ連れ戻すよう命じるのでした。

肖鐸は彼女を守ろうと逃亡を計画、歩音樓も逃げるつもりでした。しかし慕容高鞏の厳重な警備を知った彼女は計画を断念、慕容高鞏の用意した馬車で都に向かいます。遠ざかる馬車を必死に追う肖鐸の姿を見ながら、歩音樓は心苦しく思うのでした。

宮中に戻った歩音樓は肖鐸が自分を恨んでいると悲しみますが、彼が6年前の事件の真相を明らかにするために協力しようと決意します。

一方、宇文良序は西蜀へ戻りたいと騒いで御林軍に負傷させられました。婉婉も宇文良序をかばって謹慎処分になってしまします。婉婉が歩音樓に助けを求めると、歩音樓は慕容高鞏をもてなす宴を催して宇文良序への大医派遣を認めさせるのでした。そして歩音樓は婉婉からこっそり薬の瓶を渡されます。

解説:字(あざな)とは?

字(あざな)とは本名(諱)と別に成人後に付けられる名前。普通は字を使います。諱で呼べるのは親や上司など目上の人だけ。自分を呼ぶときは諱を使います。

逆に諱で呼べる立場の人が字で呼ぶのはその人を尊重している・大切に思っていることになります。例えば「三国志演義」では劉備は関羽や張飛は諱で呼んでいますが、諸葛亮は字の「孔明」で呼んでいます。劉備がそれだけ諸葛亮を大切に思っているということです。

慕容高鞏は君主なので歩音樓を諱の「音樓」で呼ぶのは当たり前。字の「濯纓」を知らないのも当然です。でも慕容高鞏は「自分の知らないものを他人が知ってる」「隠し事をされた」という嫉妬や歪んだ感情から腹をたててしまったのです。

 

浮図縁22話あらすじとネタバレ

あらすじ「屈辱の夜」

皇帝 慕容高鞏の命令を受けて婉婉は急いで太医に宇文良序の診察を依頼しました。婉婉は自分と宇文良時の立場が違い、宇文良時が罪人の弟のため二人が一緒になるのは難しい事は知っています。しかし宇文良時を見捨てることができません。と同時に兄・慕容高鞏が皇帝として罪人を罰するも理解はできるので複雑な思いでした。

步音樓は慕容高鞏に彼を兄のように慕っていると打ち明け。太后の世話をしたいと言いますが、慕容高鞏は激怒し、步音樓に夜伽を命じるのでした。

步音樓は夜伽を阻止するため、婉婉がくれた薬を使って顔にできものを作ろうとします。ところが慕容高鞏に見破られてしまい薬を使う作戦は失敗。慕容高鞏は激怒して強引に步音樓に迫ると、彼女は必死に拒否。その結果、一夜を共にすることは避けられたものの「端妃」にされてしまいます。

栄安皇后は慕容高鞏に対して、步音樓に痛い思いをさせて自分の立場をわきまえさせるべきだと提案。慕容高鞏は栄安に步音樓の「世話」を任せることにします。

一方、肖鐸は步音樓が端妃になったことを知りショックを受けるのでした。

歩音樓は栄安の命令で鹿鳴蒹葭に送られ監禁されてしまいます。栄安は步音樓に激しい言葉を浴びせ頬をぶちました。步音樓は栄安を部屋に引きずり込んで昔の因縁を問い詰めますが、衛兵たちが駆けつけので、歩音樓は自分の腕を傷つけて栄安を怖がらせ、その場をしのぎました。

感想:三者三様の愛

慕容高鞏はドラマ冒頭から歩音樓が好きでしたが、皇帝の座についた慕容高鞏は歩音樓を支配しようとしています。彼にとって愛とは所有することなのでしょうね。歩音樓の自由を奪い自分の思い通りにすることでしか満たされない歪んだ愛といえます。

歩音樓も慕容高鞏への想いは「兄」のような存在。恋愛対象として見ることはできません。歩音樓と肖鐸の間には男女の愛はありますが、慕容高鞏によって引き裂かれてしまいます。ドラマ序盤の三人の関係からみると考えられない変化ですね。

 

浮図縁23話 あらすじとネタバレ

あらすじ「さくらんぼの味」

慕容高鞏は寂しい離宮にいる步音樓の健康を気にしつつ、自分を嫌いになるのではないかと不安に思っています。でも体面を気にして会いに行けずにいました。

そのころ西蜀の反乱軍を鎮圧した肖鐸は都に戻るとすぐに「サクランボ」を持って步音樓のもとへ向かいます。でもそこには慕容高鞏が差し向けた多くの贈り物が届いていました。肖鐸はこれ以上は彼女に迷惑をかけられないと、ひとまず昭定司へ引き返します。

慕容高鞏は肖鐸が都に戻ったにも関わらず挨拶に来ないことに不満を募らせました。すると步太傅が肖鐸の権力を削ぐべきだと進言。慕容高鞏は喜んで聞き入れました。慕容高鞏は肖鐸を呼び出すと彼を罪に問い、栄安の元で仕えるよう命じます。

久しぶりの再会に喜ぶ栄安でしたが、肖鐸は強要された関係だったと冷たく言い放ち立ち去ろうとします。栄安は慌てて步音樓を持ち出して侮辱。激怒した肖鐸は彼女の首を絞めます。その目には殺意すら満ちていました。

その夜。肖鐸が残したサクランボを見つけた步音樓は再会を喜びますが、父から肖鐸が危険にさらされていることを知らされます。夜になり肖鐸は密かに彼女に会いに来ました。でも步音樓は彼の安全を守るため、あえて刀を突きつけて脅して彼を追い返すのでした。

 

感想:肖鐸を守るための步音樓の「嘘」

今回の一番印象に残っているのは、步音樓が肖鐸を突き放すシーンですね。彼女は慕容高鞏が肖鐸を排除しようとしているのを知っています。このままでは肖鐸が危ない、そう思っているからこそ。彼を危険から遠ざけようとしました。そのためには心にもない「高い地位が欲しい」とあえて悪役を演じました。一時的に肖鐸を絶望に落とすことになるかも知れませんし、嫌われるかも知れない。それでも彼の命が守れるのならいい。という步音樓の覚悟なのでしょう。

解説:肖鐸が変装した御林軍とは

今回、肖鐸は御林軍の服装をして步音樓に会いに行きました。御林軍とは皇帝や宮中の警護を任務とする精鋭部隊です。史実では「御林軍」という名前の部隊は存在しません。漢時代に存在した「羽林軍」をイメージていると思われますが、宋~明時代の小説では禁軍などの皇帝や後宮を警備する部隊のことを「御林軍」と言ったりします。現在でも小説やドラマでは使われることがあります。

 

浮図縁24話 あらすじとネタバレ

あらすじ「誘拐大作戦」

歩音樓の冷たい言葉に深く傷ついた肖鐸は彼女を気にするのはやめようと務めます。でもやはり心配で九郎を彼女のそばに配置します。肖鐸は九郎の報告で栄安が歩音樓を陥れようと画策していることを知り不安になります。

同じころ、曹春盎も、慕容高鞏から罰を受けている彤雲を彼女を助けようと奔走していました。

ある日、歩音樓は警備の隙をみつけて「鹿鳴蒹葭」を抜け出します。すると歩音樓を心配して駆けつけた婉婉と宇文良序、九郎とはちあわせします。その後、歩音樓は自分を誘拐しようとする栄安の手下たちにわざと捕まりました。婉婉と宇文良序も協力して彼らを罠にかけたのです。

栄安が目を覚まてみると自分が手足を縛られ、目の前に歩音樓がいるのに驚きます。歩音樓は薬の粉を使い、栄安を脅して当時の出来事の真相を語らせようとします。追い詰められた栄安は、肖鐸の弟が殺された当時、栄安が宇文良時と密会しており、彼女こそが如意巷にいたもう一人の人物だったことが明らかになったのです。

そのころ、歩音樓に会おうと「鹿鳴蒹葭」を訪れた慕容高鞏は、彼女がいない事を知り激怒。肖鐸が連れ去ったに違いないと思い、昭定司に乗り込んで肖鐸を厳しく問いただすのでした。

解説:女官たちの娯楽「葉子牌」

すでにこのドラマでも何度か出てくる「葉子牌」は、中国の伝統的なカードゲームです。明清代にかけて流行しました。元々は詩句などを描いた小さな紙片で、それを組み合わせて遊ぶもので、文人たちの間で人気を博しました。麻雀の原型になったもので、現代のトランプの原型とも言われています。

劇中では歩音樓が女官たちと遊んだり、歩音樓いなくなった寂しさを紛らわせるために、彼女との思い出の葉子牌を一人で弄ぶ肖鐸の姿が描かれていますね。

 

浮図縁17~20話の登場人物

浮図縁登場人物キャスト

  • 肖鐸(しょう たく) 演:ワン・ホーディー
  • 步音楼(ほ いんろう) 演:チェン・ユーチー
  • 皇帝 慕容高鞏(ぼよう こうきょう) 演:ピーター・ホー
  • 南苑王 宇文良時(うぶん りょうじ) 演:カン・カン
  • 秋月白(しゅう げつはく) 演:モン ゴー ジュゥ ラー

さらに詳しいキャストはこちらで紹介しています。
・浮図縁 乱世に咲く真実の愛のキャストと登場人物を紹介

 

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浮図縁17~20話の感想まとめ

歩音樓の大胆な行動で、ついに肖鐸の弟が殺された事件に迫る情報が得られました。でもまだ誰がなぜ殺したのかまではわかりません。今後は、栄安についての情報をどのように利用して肖鐸や歩音樓が復習するのか注目したいですね。

一方、慕容高鞏の歩音樓への支配欲は強まるばかりで。ついには栄安に唆されて幽閉してしまうしまつ。その歩音樓がいないことを知った慕容高鞏が肖鐸に対してどんな報復をしてくるのか気になります。

 

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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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