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如懿伝の阿箬(あじゃく)は裏切り者?慎嬪の最後やモデルを解説

中国ドラマ「如懿伝」が清朝の6代皇帝 乾隆帝の後宮が舞台のドラマ。

「如懿伝」に登場する阿箬(あじゃく)は最初は主人公 如懿の侍女でした。でも途中で主人を裏切ります。その行動に腹が立った人も多いでしょう。

阿箬はなぜ裏切ったのでしょうか?そして彼女はどんな最後をむかえたのでしょうか?

この記事ではドラマの阿箬の描かれ方や、彼女のモデルになった史実の人物を解説します。

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阿箬(あじゃく)は如懿の侍女から慎嬪へ

慎嬪 阿箬(あじゃく)

 

ドラマの序盤、阿箬は如懿の侍女として忠実に仕えていました。しかし彼女には野心がありました。いつか身分を高めたいと願っていたのです。

阿箬(あじゃく)のプロフィール

  • 姓:索綽倫(ソチョロン)
  • 名:阿箬(あじゃく)
  • 民族:満州人
  • 父:索綽倫·桂鐸

地位の移り変わり

  1. 宝親王側福晋の侍女
  2. 嫻妃の侍女
  3. 御前の侍女
  4. 慎常在
  5. 慎貴人
  6. 慎嬪
  7. 庶人

如懿の侍女

阿箬は最初は如懿の侍女でした。でも、軽率でわきまえのない性格でした。主人の権威を傘にきて威張っているなど傲慢なところもあります。

第6話では如懿が皇帝から贈られた扁額を自慢げに言いふらしました。第13話では、軽率な行いのせいで慧貴妃の怒りを買って雨の中で罰せられています。

そんな彼女に対して如懿は「阿箬は後宮暮らしは向いていない。いい人を見つけて結婚させ、後宮から出してあげよう」と思っていました。でも阿箬はずっと後宮でいることを望んでいたのです。

 

阿箬が裏切った理由とは?

阿箬はもともと粗野な言動が目立つ人物でした。しかし本当は劣等感を抱えていました。

慧貴妃によって雨の中でひざまずかされたとき。嘉貴人が阿箬を皇后の宮殿に連れて行き、彼女のために助けを求めてくれました。それ以来、阿箬は如懿を恨んで皇后に感謝するようになったのです。

如懿も何もしなかったわけではありませんが、阿箬には如懿の気持ちは伝わってなかったのです。

そして嘉貴人は富察皇后から甘い言葉をかけられ、裏切りをそそのかされてしまいます。阿箬は妃嬪になるという欲望を捨てきれませんでした。そのため富察皇后の誘いに乗り、如懿の秘密を漏らしてしまいます。

 

乾隆帝の側室になった阿箬

阿箬は如懿を裏切り、乾隆帝の側室になりました。第20話では、如懿が冷宮に送られる日に阿箬は冊封式で昇格を祝っていました。

寵妃と見られることもありますが、実際には皇帝は阿箬を寵愛しませんでした。彼女は他の妃嬪からも見下され孤独な日々を過ごします。誰にも言えない苦しみを抱えることになりました。

如懿を裏切った阿箬の最後は?

如懿の身の潔白を証明

28話で如懿の冤罪が晴れて冷宮から戻ってきました。如懿は阿箬を問い詰めます。阿箬は観念しました。「自分が濡れ衣を着せた」と認め如懿の潔白を証明しました。でもそれは阿箬の罪が暴かれることになります。

阿箬の身分剥奪と冷宮送りの経緯

阿箬は妃嬪の身分を剥奪され、庶人となりました。そして如懿によって冷宮に送られます。冷宮とはこのドラマでは罪を犯した妃嬪が幽閉される場所です。

そこでの生活は過酷でした。阿箬はひどく虐げられ自暴自棄になっていきます。彼女はかつてのプライドを完全に打ち砕かれたのでした。

阿箬が自ら命を絶った理由

冷宮で孤独と絶望に苦しんだ阿箬は30話でついに自害します。彼女は首を吊り、命を絶ちました。

阿箬が火葬された後、宮中では奇妙な現象が起きたという噂が広まりました。第31話では貴妃が阿箬の亡霊が見えたと錯乱する様子が描かれています。

 

阿箬(あじゃく)のモデルは慎嬪:史実とドラマの違い

阿箬のモデルは慎嬪

ドラマの阿箬にはモデルとなった人物がいます。彼女は乾隆帝の側室「慎嬪(しんびん)」です。

しかし、史実の慎嬪とドラマの阿箬には大きな違いがあります。

史実の慎嬪は清朝の第代皇帝・乾隆帝の側室です。彼女の生没年は不明。

史実の記録でも如懿のモデルになった継皇后とは関係が深かったようです。また皇帝からの評価も高く「妃嬪たちの模範だ」と称賛されていました。

慎嬪の出生地は?ダシュダワ部について

慎嬪はオイラトという遊牧民族の出身でした。当時は清と対立する勢力でしたが、慎嬪の一族は戦争を避けて清に亡命しました。慎嬪は亡命した一族の娘として後宮に入ったと考えられています。

史実の慎嬪とドラマの阿箬の違い

史実の慎嬪は継皇后(如懿のモデル)と仲が良く裏切った記録はありません。また慎嬪は如懿よりも先に亡くなっています。ドラマの阿箬のような悲劇的な最期は迎えていません。

ドラマの阿箬は慎嬪をモデルにしていますが、キャラクターの性格やストーリーは完全に創作です。彼女の裏切りや悲劇的な運命は、あくまで物語を盛り上げるための設定なのです。

 

まとめ

ドラマ「如懿伝」の阿箬(あじゃく)は、如懿を裏切った悲劇的なキャラクターです。彼女は野心と劣等感から皇后たちに利用されてしまいました。

阿箬の最期は自害でした。彼女のモデルとなった史実の慎嬪は、如懿と良好な関係を築き、皇帝からも寵愛された人物でした。

ドラマの阿箬は史実の慎嬪とは全く違う運命をたどっているのです。それを知るとドラマがさらに面白く感じるかも知れませんね。

 

▼ドラマ『如懿伝』をさらに楽しむならこちらもチェック!

・如懿伝のキャスト一覧・登場人物紹介

・如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧

 

如懿伝
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

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