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大宋宮詞 5話・6話・7話・8話あらすじとネタバレ解説:趙恒即位と人質交換

中国ドラマ「大宋宮詞(だいそうぐうし) ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の5・6・7・8話のあらすじを1話ずつ紹介。

5話から8話の間には堤防決壊、皇子誕生、皇帝交代、皇子が人質になるという重要な出来事が続きます。この記事ではドラマの注目点、史実との違いやドラマならではの脚色部分を解説していきます。

 

この記事で分かること

  • 堤防を破って水を逃がす判断などの治水・危機対応が、どこまで宋時代の現実に近いのか?
  • 趙吉という架空の皇子、王継恩や皇后の動き、人質交換の条件など史実とドラマの違い。
  • 太宗崩御後の即位騒動

他のエピソードを見たい方はこちらをご覧ください。
大宋宮詞(だいそうぐうし) あらすじとネタバレ全話一覧

注:この記事にはネタバレが含まれています。ご注意ください。

 

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『大宋宮詞』5話〜8話 あらすじボタン

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第5話あらすじ

第6話あらすじ

第7話あらすじ

第8話あらすじ

 

 

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大宋宮詞 あらすじ 5話 堤防決壊で滑州を救う

要約

許王・趙元僖が病人焼殺の罪を趙元侃になすりつけ、劉娥も強制隔離に巻き込まれます。

あらすじ

人々は洪水を免れ滑州に避難しましたがそこで疫病が流行りました。老婆は劉娥に予防のため薬草を摘んでくるように言いました。劉娥は薬草を摘みに出かけましたが、そこで蘇義簡(そ ぎかん)と襄王・趙元侃(ちょう げんかん)を見かけ複雑な気持ちになり思わず隠れてしまいます。

劉衛は摘んだ薬草でスープを作って皆に配りました。老婆は劉娥に早く趙元侃のもとに戻るようにと助言します。

宮殿の太宗のもとに王欽禄と徐旺から報告が届きました。二つの報告は全く違う内容でした。悩んだ太宗は死亡した官吏を追封すると、しばらく様子を見ることにしました。

趙元侃は滑州に河の水が流れ込まないように堤防を破壊。近くの村に水を逃がしました。滑州は水没の危機を逃れました。

しかし、疫病が広がり趙元侃は病人の隔離を提案。兄の楚王・趙元佐(ちょう げんさ)、許王・趙元僖(ちょう げんき)も認めます。

ところが許王・元僖は、疫病にかかっていない人々も強制的に避難場所に連行。そこに劉娥もいました。さらに元僖は病人を焼き殺して元侃のせいにするのでした。

 

解説:「堤防を爆破」はこの時代に可能?

結論から言うと太宗の時代(10世紀末)にドラマみたいな高威力の爆破で堤防を吹き飛ばす描写はかなり怪しいです。

宋代には火薬の知識が広がり、後の時代には鉄の殻に火薬を詰めた爆弾も登場します。ですが火薬兵器の記録として有名な『武経総要』は1044年でドラマの年代より後です。

治水の現実としては人手で堤を切る・掘り崩す・水門を開くほうが現実的です。

 

解説:堤防を切って水を逃がすのは史実でも起きた手段

黄河流域は堤の外側の平野より川床が高くなりやすく、ひとたび決壊すると水が一気に広がります。だから現場では守りたい都市や州を助けるために、別方向へ水を逃がす判断が問題になります。実際に宋では堤防を破って軍事的に洪水を起こした例も知られています。

ドラマの「滑州を守るため近くの村へ水を逃がす」ことは倫理的には辛い判断ですが、当時の黄河治水のやり方ではありえます。

 

感想と解説

皇子たち何しに来たんだろう。民の被害を抑えるべきでは?と思うけど。中国韓国ドラマって必ず、みんなが大変な思いをしている場面で身近な競争相手を蹴落とそうとする人が現れますよね。

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大宋宮詞 あらすじ6話 劉娥が趙吉を出産

要約

劉娥が趙吉を産み、太宗は元侃を許して皇太子に立てる一方、元僖に死を命じます。

あらすじ

宰相の趙普(ちょう ふ)は、楚王・趙元佐(げんさ)から隔離場所が火事になった経緯を聞きました。趙普は寇準(こう じゅん)に襄王・趙元侃(ちょう げんかん)と劉娥(りゅう が)が生きている可能性があると言うと、潘良に命令して元侃を探しに行かせます。

趙元侃と劉娥はなんとか逃げたものの趙元侃は倒れてしまいます。劉娥は薬草を取りに行ったさきで急に産気づいて出産。産まれた息子は趙吉(ちょうきつ)と名付けられました。

許王・趙元僖の手下が襲撃したものの、二人は蘇義簡(そぎかん)と潘良がやって来て助かりました。そして趙元侃と劉娥は趙吉を連れて都に戻りました。

太宗は元侃が自分の命令を無視して劉娥を連れ帰ったことに激怒。元侃を再び投獄するのでしたが。劉娥が趙吉を連れて太宗に謁見。元侃の命乞いをします。孫を抱いた太宗は元侃を許し。

許王・趙元僖に死を命じました。そして元侃は皇太子になって趙恒(ちょう・こう)と名前を変えました。

 

解説:趙吉は実在しない

史実では劉娥(後の章献明粛皇后)は、実子を産んだとは書かれていません。趙吉は実在しない皇子です。なぜ制作側は存在しない皇子を作ったのでしょうか?

まず劉娥を早い段階で「母」として描きたかったのではないでしょう。史実の劉娥は実子がいないとされ、のちに仁宗(真宗の子)を養育します(『宋史』后妃伝など)。これをそのままやると劉娥は人間味の薄い政治や権力側の人にになりやすいです。そこで趙吉を出して劉娥が母として子を守ろうとする姿を描いて視聴者が感情移入しやすくしたのではないでしょうか?

あと太宗が孫を抱いて態度を変えたように。太宗が劉娥を認め、元侃を皇太子にするためです。ご都合主義的な展開ですが。これで今までの問題を一気に解決したことになってます。

でも史実を知っていると、この趙吉が無事に育つとは思えません。趙吉の将来が心配になります。

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大宋宮詞 あらすじ7話 太宗崩御と趙恒即位

要約

太宗が崩御すると王継恩と皇后が趙恒を監禁しますが、呂端と寇準が押し返して趙恒が即位します。

あらすじ

数年後。

宋と遼の戦争は続いていました。遼に鎮州を占領され。太宗皇帝は皇太子の趙恒の即位に向けた準備を始め。趙恒を政治に関わらせ、太宗は後ろでそのやり取りを聞いていました。

すると寇準が国境に遼が攻めてきたと報告。趙恒は和平を提案しますが太宗は契丹は蕭太后が実権を握ったばかりで王朝の人々は不安定。契丹の軍隊は前の2年間で消耗してしるので、この機会に北に侵攻して燕雲十六州を奪おうと主張します。

寇準と王欽若は趙恒が正しいと思いますが。大臣たちの意見も割れていました。

やがて太宗皇帝が崩御。

すると内侍総管の王継恩(おうけいおん)と皇后は楚王・趙元佐を即位させようと元侃を監禁しました。ところが趙元佐はおかしくなっています。寇準と宰相の呂端が王継恩たちを捕らえて元侃が即位しました。

一方、遼の蕭太后が撤退の条件として出したのは人質を交換することでした。

 

注目点:王継恩は史実でも趙元佐を即位させようとしたか?

王継恩は史実でも趙元佐を次の皇帝にしようとしました。史料では太宗が危篤になった時に宦官の王継恩が「太子(趙恒)が英明すぎて嫌だ」として李昌齢・胡旦らと組み、故・楚王の趙元佐を立てようと動いたと書かれます『宋史』。

ドラマは皇后を主犯格に引き上げて「王継恩+皇后」の共謀という形にしていますが、史実は官僚と宦官が中心で、それに皇后を説得という形で進みます。

そのためドラマの皇后みたいに、皇后が中心的な働きをするのはドラマの脚色が強いです。

史実の王継恩については 王継恩の生涯 で詳しく紹介しています。

 

趙恒の「監禁」は史実でも起きたのですか?

ドラマでは趙恒を監禁して動けなくしていますが、史実はもう少し違います。『続資治通鑑長編』の書き方だと、呂端が見舞いに入ったときに太子がそばにいないのを怪しんで、急いで太子を呼び戻して流れを握ります。

閉じ込めたというよりも、太子を遠ざけて既成事実を作ろうとしました。ドラマではそこを脚色して悪事を大きく描いています。

またドラマでは寇準が目立っていますが。この事件で活躍したのは呂端のほうです。ドラマは寇準も現場で捕縛に参加させて、後の活躍につなげやすい見せ方にしている印象です。

この事件の歴史的経緯はこちらで紹介。ドラマとは全然違う展開です。興味がある方はどうぞ。明徳皇后 李氏はなぜ真宗 趙恒の即位に反対したの?

 

遼と人質交換することになりましたが、現実には遼と宋が人質交換するなんてありません。遼が撤退の条件に出すなら「領土か貢物よこせ(歳弊しろ)」でしょう。

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大宋宮詞 あらすじ8話 趙吉が遼へ人質に出される

要約

人質交換で趙吉が遼へ渡り、宋に来た耶律康は暴れて幽閉されます。趙吉は狩りの途中で行方不明になるのでした。

あらすじ

遼に人質に行くのは劉娥の子供・趙吉に決定。劉娥は泣く泣く息子を遼に行かせました。

趙恒は真宗皇帝に即位。妻たちにも位を与えます。趙恒は息子を人質に出した功績で劉娥を貴妃にしようとしますが大臣たちは猛反対。そこで寇準はある提案、人質交換が終わり無事和平すれば劉娥を貴妃にすると宣言します。

宋からは趙吉(ちょう きつ)が。遼からは耶律康(やりつ こう)が人質としてそれぞれの国にやって来ました。

耶律康の面倒は劉娥が見ることになりましたが。耶律康は暴れん坊で劉娥に危害を加えました。激怒した真宗は耶律康を大理寺(だいりじ)に幽閉します。

一方、遼に向かった趙吉は遼の鉄鏡長公主に気に入られ彼女が面倒をみることに。ところが鉄鏡長公主と趙吉が狩りに出かけると女真人の襲撃をうけ、逃げる途中で行方不明になってしまいます。

 

解説と感想

お涙頂戴の場面を作るためなんでしょうけど。ここで人質交換するのは何故でしょう?優勢な遼が皇子を出すなんてありえないですし。宋も寇準あたりの強硬派が皇子を人質に出すくらいなら戦争する勢いで猛反対すると思います。

人質になった瞬間に死亡フラグが立ったようなもの。これが新たな戦争の火種にならなければいいなと思います。

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この間の歴史上の出来事

ドラマのエピソーで描かれた時期には、事実ではいかのような出来事がありました。

  • 985年:皇太子 趙元佐が廃され、趙元僖が皇太子に。
        ドラマでは趙元佐は皇太子になっていない。
  • 992年:皇太子 趙元僖が病死。
        ドラマでは趙元僖は皇太子になっていない。
  • 995年:趙元侃が皇太子に。趙恆に改名。
  • 997年:太宗崩御。
    李皇后と宦官王継恩による趙元佐擁立未遂。
    真宗即位。

 

大宋宮詞キャスト

劉娥(りゅう・が)
演:劉濤(リウ・タオ)

趙恒(ちょう・こう)/真宗
演:周渝民(ヴィック・チョウ)

郭清漪(かく・せいい)/章穆皇后
演:斉溪(チー・シー)

李婉児(り・えんじ)
演:劉聰(リウ・ツォン)

寇準(こう・じゅん)
演:梁冠華(リャン・グァンホア)

蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)

 

 

・大宋宮詞 大宋宮詞9・10・11・12話あらすじとネタバレ

 

王朝時代劇
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この記事を書いた人

歴史ブロガー・フミヤ

著者 自画像

京都在住。2017年から歴史ブログを運営し、これまでに1500本以上の記事を執筆。50本以上の中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを正史(『二十四史』『資治通鑑』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールをご覧ください。

運営者SNS: X(旧Twitter)

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