中国ドラマ「独孤伽羅~皇后の願い」6・7・8・9・10話のあらすじ解説をネタバレありで紹介します。
独孤伽羅が李澄との婚約成立。宇文邕は病状悪化で伽羅との約束を断念しました。曼陀はより高い地位の婚約相手を求めて暗躍。般若は宇文毓と結婚して彼を皇帝に押し上げよと動き出しました。
この記事で分かること
- 第6話:伽羅の婚約が決まり、宇文邕は無許可で帰京したものの倒れます。
- 第7話:宇文邕が伽羅を諦め、結納の場で曼陀の嫉妬と野心が芽生えます。
- 第8話:曼陀の嘘で伽羅が謹慎処分となってしまいます。
- 第9話:新婚初夜に宇文護が乱入するものの般若が宇文毓との夫婦関係を選びます。
- 第10話:般若が宇文毓を皇位へ押し上げようと皇帝と取り込み始めました。
他のエピソードを見たい方は 独孤伽羅 あらすじネタバレ 全話一覧を御覧ください。
独孤伽羅 6話 あらすじ 命懸けの帰還
要約
伽羅は李澄との婚約が決まります。宇文邕は知らせを受け取り雨の中、都に戻るのですが、倒れてしまいます。
あらすじ:伽羅の縁談が決まる
般若の縁談も決まり機嫌の良い独孤信は静養中の伽羅を連れ出しました。伽羅は外で遠縁の表兄・李澄(隴西郡公の世子)と出会い、あちこち案内しました。独孤信は二人が並んでいるのをみて上機嫌。隴西郡公はその場で婚姻を申し出て独孤信も承諾し、伽羅の婚約が一気に決まります。
納得できない伽羅は楊堅に頼んで宇文邕へ手紙を届けました。宇文邕は手紙を受け取ると大雨の中で都へ戻り吐血するほど弱ります。
伽羅は縁談を断ろうと李家へ直談判しますが、李父は「18歳で嫁げばよい」と延ばすだけでした。屋敷を抜けようとした伽羅は般若に止められ、口論の末に平手打ちされます。
帰京した宇文邕は宇文覚に捕らえられかけるものの宇文護が保護。治療を受けた宇文邕は自分の命が残り少ないことを知ります。
そして伽羅に会った宇文邕は「約束は戯言だった」と告げるのでした。
ここに注目:詔なしの入京が罪になる危うさ
宇文邕は伽羅の縁談を阻止しようと都へ急行しますが、宇文覚は「無許可での入京」だと責め立て彼を投獄しようと図ります。皇族や有力者の移動は軍事や政治に直結するため、事前の許可なく都に入ることは反逆の疑いを招く重大な過失でした。
ドラマはこのルールを巧みに使って一途な恋愛感情から生まれた行動が、一瞬にして政治的な犯罪へとすり替わってしまう恐ろしさを描いています。
実際の北周の歴史でも権力者の側近や一族の動きは常に監視されており、些細な口実で拘束されるような緊張感がありました。
宇文護が宇文覚の命令をあえて無視して宇文邕を保護するのはただの親切心ではありません。利用できると思ったからです。でもこの場面は法やルールよりも実権を握る者の「さじ加減」一つで人の生死が決まる当時の歪んだ力関係をよく表現しています。
独孤伽羅 7話 あらすじ 結納の日
要約
宇文邕は伽羅のために身を引き、結納で屈辱を味わった曼陀は宇文邕に乗り換えようと動き出します。
あらすじ:曼陀の野心
宇文邕は自分の体が弱っていくのを知り伽羅の将来を邪魔しないと決めます。彼は平気な顔で「二人の約束はなかった」と言い切り伽羅を帰しました。伽羅は強がって受け入れようとしますが、外へ出た途端に泣き崩れ待っていた楊堅が支えました。
伽羅の縁談は進み、曼陀の結納と同じ日に儀式が行われました。楊家は金銭五十万など豪華な品を並べますが、李家はさらに上を出し曼陀は気に入らずにその場を去ってしまいます。般若は曼陀に注意すると側室の子としての立場と嫁入り道具の差をはっきり言い、曼陀は怒りを募らせました。
そこへ馬氏が曼陀をそそのかすと「王妃になって般若と並ぶ」と宇文邕との縁談を目指して取り入る計画を始めるのでした。
ここに注目:曼陀が結納品で屈辱に思ったわけ
比較から逃げられない状況
姉妹で同じ日に結納を行うという特殊な状況だったため、お祝いの席なのに露骨に優劣がつく残酷な比較会場になってしまいました。
曼陀は楊家が用意した豪華な贈り物に一度は安心したものの、その直後に李家がさらに多額の金品を並べたため彼女のプライドは粉々に砕かれます。
宝物の量を「愛の重さ」と勘違いした悲劇
曼陀にとって並べられた宝物の量は人物の価値そのものと言っていいです。
価値観の歪み: 曼陀は自分の価値をモノの多さでしか測れなかったため、品数が少ないと分かった瞬間に自分自身が軽んじられたと思い込んでしまいます。
敵意の矛先: 周囲の焚きつけもあり、誠意を尽くしたはずの楊堅や自分を育てた独孤家までも自分を貶める「敵」に見えてしまったのです。
消えない「身分の差」という呪縛
姉の般若が自分の嫁入り道具を半分譲ると言っても曼陀は納得できません。というのも物の不足が問題ではないからです。彼女が本当に許せなかったのは「伽羅の母親が残した持参品の方が多い」という動かせない事実です。
目の前の品物の差は単なるきっかけに過ぎません。彼女が本当に突きつけられて苦しんだのは、側室の子である自分と、正室の子である妹との間に横たわる「一生埋めることのできない身分の差」だったといえます。
独孤伽羅 8話 あらすじ ほどけた絆
要約
曼陀の宇文邕誘惑は伽羅に暴かれますが、曼陀が水に落ちて嘘をつき伽羅が謹慎になってしまいます。
あらすじ
曼陀は宇文邕に取り入り王妃になろうとしますが、宇文邕はすぐに見抜きました。宇文邕は伽羅を天香楼の屏風の裏に隠し、曼陀との会話を聞かせました。ところが曼陀は楊堅との婚約を壊すとまで口にして、伽羅は怒って飛び出して批判します。
伽羅が父と般若に訴えようとすると、曼陀は追いすがって突然自分から水に飛び込みました。駆けつけた楊堅が助け出すと、曼陀は「伽羅に突き落とされた」と嘘をつきます。
屋敷では曼陀が先に悪口を並べ、伽羅は言い返しきれず謹慎になってしまいました。
夜、独孤信は伽羅の話を聞いて真相を悟りますが、婚約破棄が起きれば独孤家の面目が潰れるため公にするなと言います。
さらに般若は曼陀の危険な本音を聞いて崖際で脅して黙らせるのでした。
ここに注目:家の面目が優先されると真相も隠される
独孤信は伽羅が曼陀を突き落とすはずがないと分かっていました。それでも公にできないと言います。理由ははっきりしていて、曼陀が楊家から婚約破棄されれば独孤家が娘の躾もできない家と見られるからです。
貴族社会では婚姻は家同士の約束で、破談は家の信用を傷つけます。ドラマはこの理屈を父の言葉として具体的に表現しました。正しさよりも、まず縁組を守る。だから伽羅が耐えるしかありません。
理不尽ですが、当時の婚姻は家の利害に大きく関わるのでドラマの脚色とも言い切れない部分があります。
独孤伽羅 9話 あらすじ 新婚初夜
要約
般若は宇文毓に嫁いで宇文護を断ち切り、伽羅は宇文邕といる場面を曼陀に掴まれて醜聞にされかけました。
あらすじ
般若の婚礼前夜、宇文護は般若のもとへ来て「清河郡主は死んだ。もう障害はない」と迫ります。しかし般若は今さら破談にすれば世間の目で皇后の道も閉ざされると冷静に退けました。
翌日、般若は宇文毓へ輿入れして宇文護は真珠の祝い品を大量に送って存在を見せつけました。
夜、初夜の席に宇文護が乱入「般若は自分の女だ」と主張します。般若は宇文毓に「過去は終わり。私はあなたの妻として生きる」と言うと宇文毓の靴を脱がせて床に入り、宇文護を追い出しました。
披露宴後、酔った伽羅は宇文邕と散歩。眠った伽羅の髪を宇文邕が撫でた瞬間を曼陀と楊堅が目撃します。
曼陀は不倫だと騒ぐと宇文邕は口止めを迫り、楊堅も口外しないと誓わされました。
曼陀が泣いていると李澄が優しく接します。すると曼陀は李澄にめをつけ次の策略を思い描くのでした。
注目点:宇文護の乱入は許されるのか?
宇文護は宇文毓の新婚初夜に屋敷に乱入しました。ドラマの宇文護は太師という地位にいます。ドラマでは宰相に匹敵する役職の扱いです。禁衛や門番に命令できる立場にいるので、王府に入る事自体は可能です。
ただし、初夜の乱入は礼法では宇文毓と王家への最大級の侮辱で、本来は即処罰でもおかしくありません。
それでも宇文護が強気に出られるのは、彼がその処罰の重さを決められる権力を握っているからです。でも流石に力づくで王妃を奪うことまではできません。だから宇文護が行っているのは宇文毓個人への脅しです。般若にふさわしくない男だと見せつけ、以後の結婚生活を成り立たないようにしようとしているのでしょう。
でも般若は動揺せず作法にしたがって宇文毓の前で妻として床入りの手順を進めました。これを強引に中止させて王妃を奪ってしまうと、政敵に批判の口実を与えてしまうことになり、宇文護といえども権威が落ちてしまいます。彼はプライドを傷つけられたこともあり、引くしかなかったのですね。
独孤伽羅 10話 あらすじ 王妃の里帰り
要約
般若は民の救済を引受宇文覚を味方にしました。曼陀は李澄が伽羅を疑うように仕向けます。
あらすじ
般若は宇文毓と拝謁し、祝儀を寄付して被災民を救い軍資金にも回すと提案します。宇文覚は大喜びして宇文毓を地官大司徒に任命しました。
でも般若は「欲しいのは皇位」と宇文毓に言い切り、世継ぎが望みにくい宇文覚に代わって宇文毓を帝位につかそうと考えます。
一方、曼陀は楊堅の前では可哀想な庶女を演じて甘えつつ、マントの返却を理由に李澄へ近づきます。そして西郊の狩りで伽羅と宇文邕が会っていたことを李澄に吹き込み、伽羅を疑うように仕向けました。
般若が独孤家に里帰りして宴が開かれました。宇文邕も祝いに来て伽羅は無邪気に話します。ところが李澄は嫉妬心から伽羅を罵倒して侮辱します。曼陀は仲裁のふりをして火に油を注ぐのでした。
独孤信は曼陀に李家と伽羅の事に二度と口出しするなと警告するのでした。
般若の政治手腕と野心
寧都王妃となった般若は早速政治の手腕を発揮し始めます。婚礼の寄付金を被災民救済に充てることを皇帝に進言。民心を得つつ宇文護の勢力を削ごうとします。
般若は自分たちの救済事業を皇帝による仁政という形にすり替え、宇文覚の面子を立てました。皇帝の評判が上がれば、相対的に専横を極める宇文護の影響力は薄くなります。
それに慈善や国防という誰にも反対できないものを掲げられると、たとえ宇文護でも公然と反対はできません。
この功績で宇文毓の官職や地位が上がれば「反宇文護」の旗頭に祭り上げられます。宇文毓は争いは好みませんが、先に周囲の評判と官職という外堀を埋めてしまえば宇文毓も政治の舞台から退くことがむつかしくなります。
般若の狙いは宇文護が独占していた国を動かしているという自負を皇帝側へと引き戻すことにありました。小さなことから羽翼を切るという彼女の言葉通り、まずは民衆と皇帝の支持と名誉をという武器を宇文護から奪い取り、宇文毓に与えることで宇文護の足元を少しずつ削り取っていったのです。
独孤伽羅の物語全体を知りたい方は 独孤伽羅 あらすじネタバレ 全話一覧 もぜひチェックしてみてくださいね。



コメント