中国ドラマ 武則天 The Empress 第61・62・63・64話の感想とネタバレ・あらすじ紹介記事です。
武媚娘と高宗は既得権益を持つ貴族たちに対抗するため家柄の低い者たちを採用。長孫無忌を打倒するために、あえて評判の悪い李義府のような人物まで味方につけました。相当な覚悟と知略が必要です。
宮廷内では権力闘争が激化!長孫無忌が武媚娘を排除しようと動き出すのは予想通りでしたが、蕭淑妃は自分の子供を使ってまで武媚娘を罠に陥れようとしました。
さらに武媚娘は流産。彼女は復讐を誓います。さすが太宗の後宮で生き残った人物と思わせます。
長孫無忌らは武媚娘の排除を訴えますが。それに対して高陽公主が出した提案が大胆。武媚娘がこの苦難を乗り越え、どのように復讐を果たしていくのか、目が離せません!
それでは武則天 第61話からお楽しみください。
・武如意(ぶ・にょい) 演:范冰冰(ファン・ビンビン)
・李世民(り・せいみん)/太宗 演:張豊毅(チャン・フォンイー)
・徐慧(じょ・すい) 演:張鈞甯(チャン・チュンニン)
・韋貴妃(いきひ) 張庭(チャン・ティン)
第61話 李世民の遺詔
皇后からの贈り物に隠された罠
王皇后が武媚娘(ぶびにょう)に贈った帝女花の刺繍図。
それはただ美しいだけでなく、金蚕糸(きんさんし)という貴重な糸で細やかに刺繍され、ほのかな香りまで漂うという手の込んだものでした。
しかし、美しさの裏には恐ろしい罠が仕掛けられていたのです。武媚娘たちは刺繍糸が流産を引き起こす可能性のある蕪花に浸されていたことを突き止めました。武媚娘は王皇后が自分に悪意をもっていたことに強い衝撃を受けるのでした。
皇帝に見捨てられた子の命
高陽公主が高宗 李治から見せられた先帝の密詔。そこには「もしもの時には武媚娘の子を犠牲にすることもやむなし」という冷酷な内容が記されていました。
武媚娘が必死に守ろうとした小さな命は、皇帝の命令によって簡単に切り捨てられる可能性があったのです。
高陽公主はその内容を武媚娘に伝え、宮廷に残るためには高宗から封号を与えてもらうしか無いといいます。武媚娘もショックを受けましたが、それが本当の太宗の命令だとは信じられませんでした。
王皇后の焦りと新たな策略
王皇后は武媚娘に危機感をもち、
王皇后は武媚娘が自分の地位を脅かすと思っています。王皇后は入宮以来、皇子を身ごもることができずにいました。もし武媚娘が王皇后より先に皇子を産めば皇帝は武媚娘の子を太子にするかもしれません。
そこで王皇后の父 王仁祐と長孫無忌は彼女のために新しい策を考えました。
生き残るための新たな作戦を練り始めます。それは皇子を自身の養子にして、その子を太子に擁立することでした。
第62話 武媚娘の作戦
皇帝の強行と大臣たちの抵抗
大臣たちが武媚娘を感業寺に戻すよう主張する中、高宗 李治は彼女を昭儀に封じると宣言しました。
長孫無忌(ちょうそんむき)ら重臣たちは、この決定に強く反発。特に長安令の裴行倹(はいこうけん)が激しく反対します。しかし呉王 李恪が裴行倹を問い詰め、さらには高宗は彼に辺境に左遷するという強硬手段に出ました。
皇帝の強硬な態度に長孫無忌たちも諦めるしかありませんでした。
第63話 増していく不信感
皇后の強引な養子縁組と母の抵抗
王皇后は、自身の地位を守るため、劉侍女の息子 李忠(りちゅう)を養子にしようとします。侍女の秀珠を派遣して李忠を手放すように伝えますが、劉侍女は最愛の息子を手放したくありません。
怒った王皇后は劉侍女を亡き者にしようとするのでした。
武媚娘の冷酷な計画と呉王の衝撃
武媚娘は王皇后が李忠を養子にしようとしていることを知り、それを逆手に取って王皇后を倒そうと考えていました。
王皇后がいずれ人を殺して子供を奪うと考え、罪が確定させた後で皇帝に告発しようというのです。武媚娘の計画を知った呉王は、かつてのやさしい武媚娘が復讐のためにここまで冷酷になれるとは想像もしておらず、大きな衝撃を受けます。
第64話 李忠の裏切り
劉侍女の壮絶な最期と李忠の裏切り
劉侍女は、息子の李忠と共に立政殿を訪れ、王皇后を陥れるため自ら毒を盛った茶を飲み自害しました。太医の診断により、毒殺されたことが明らかになり王皇后は絶体絶命の危機に陥ります。
劉侍女の自作自演であることが分かり劉侍女の作戦は失敗しました。これで武媚娘の作戦も失敗です。
呉王と武媚娘のすれ違いと皇帝の疑念
劉侍女の死後、呉王は李忠を気遣い宮中に招かれます。一方、武媚娘は李忠を見舞いますが、瑞安は李忠が母親を裏切ったと考え警戒します。
そんな中、武媚娘は承慶殿で呉王が剣舞を舞っているのを見て呉王に李世民の姿を思い出し思わず前に進み出て呉王と一緒に舞いました。
ところが高宗が承慶殿にやってきて二人が親しそうに踊っているのを目撃。心中穏やかではありませんでした。
ドラマ 武則天 64話までの感想
武媚娘と王皇后の争いが続きます。
武媚娘は自分の子を奪ったかもしれない王皇后への復讐心を燃やし続けています。でも、その手段は時に非情です。彼女の考えに呉王も引いてしまうほど。かつて自分が助けた李忠をも利用しようとするとは。かつての武媚娘からは考えられません。
でも愛するものを奪われた痛みや、宮廷で生き残るための覚悟が彼女をそこまで駆り立てているのだと思うと、彼女を責めることもできません。
「武則天」という権力者になっていく姿を描いているので、武媚娘が変わってしまうのは仕方ないですし。その変化の仕方を見ていくのもこのドラマの他の仕方でしょうね。
また、王皇后の心境もまた複雑です。正妻の立場にいるのに実子を産むことができない焦りから、李忠を養子にしようと必死になる彼女の姿は哀れに感じます。でも、その強引なやり方は裏目に出て劉侍女の自害という悲劇を生んでしまいます。劉侍女の凄まじい執念を感じさせました。でもその執念は守りたいと思っていた息子によって阻止されてしまうという皮肉。
太宗の後宮とはまた違った陰湿さがあり、こちらも目が話せませんね。
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