武則天 最終回(第81・82話)の感想とネタバレ:武媚娘がついに皇帝になる

武則天最終回あらすじネタバレ d ドラマ紹介
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中国ドラマ 武則天 The Empress 第81・82話(最終回)の感想とネタバレ・あらすじ紹介記事です。

いよいよ最終回です。

長年、唐を支えた長孫無忌がいなくなったと思ったら。皇太子が続けて二人も廃されました。怒涛の展開です。

そして武媚娘の姪・賀蘭敏月の登場。武媚娘に恨みがあるのは分かりますが。李弘殺害の共犯だったとは。

高宗にも死期が近づき、武媚娘が権力の頂点にたつまであともう少し。

それでは武則天 第81話からお楽しみください。

武則天 The Empress 登場人物

武媚娘(ぶ・びじょう) 演:范冰冰(ファン・ビンビン)

李治(り・ち)/高宗 演:李治廷(アーリフ・リー)

・李弘(り・こう) 演:康福震

賀蘭敏月(がらん・びんげつ) 演:馬思純

 

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第81話 すれ違う心

賀蘭敏月と皇帝の誤解

武媚娘が賀蘭敏月を死に追いやったことが高宗 李治の耳に入り、李治は武媚娘を問い詰めます。武媚娘は賀蘭敏月が自分に取って代わろうとしたためだと説明しました。

二人の間には亀裂が生まれ、武媚娘は謹慎処分を受けて、政治から遠ざけられました。

李義府も降格され流刑の準備が進められます。

牢獄で武媚娘を見舞った李義府は武媚娘に女帝になることを勧めますが、武媚娘はこれを荒唐無稽な話だと非難するのでした。

賀蘭敏月の件はやはり李治と武媚娘の関係を悪くしましたね。武媚娘がどれだけ賀蘭敏月を危険視していたかが分かります。
李義府はこのタイミングで女帝を進言しましたか。なかなか大胆な発言だと思います。武媚娘がそれを断るのは当然ですが、この先のことを考えると、李義府の言葉がどこまで影響を与えたのか気になりますね。

 

皇帝の気づきと太子の問題

大理寺から報告があり、賀蘭敏月が武媚娘を毒殺しようとしていたことが李治に知らされます。ここで初めて李治は武媚娘を誤解していたことに気がつきました。

また太子師たちからは太子 李顕が酒と遊びに溺れ、政務に全く関心がないことが報告されます。李顕は太子妃の韋氏の言いなりになっているのです。

李治が武媚娘への誤解が解けたのは良かったですね。もう少し早く気づいていれば、と思いますけれど。
そして李顕のだらしなさには驚かされます。国の未来を託す太子がこの状況では不安しかないですね。韋氏の言いなりというのも、今後波乱を呼びそうですね。

 

太子と韋玄貞の謀略

太子 李顕は皇帝の死後は国が自分のものになると信じていました。でも岳父の韋玄貞は武媚娘が李顕を傀儡にしようとすると指摘します。

そこで韋玄貞は皇帝が崩御した後に武媚娘を殉葬させるよう進言。李顕は李治にこの話をしますが、もちろん李治は同意しませんでした。

しかし韋玄貞は李治が武媚娘に殉葬を命じたという偽の情報を武媚娘に伝えさせます。

韋玄貞は何考えてるんでしょうね。この時代に殉葬はありませんけど。自分の娘が太子妃になった途端に野心を露わにするとは。こういう陰険な人物がそばにいると厄介だなと思います。

 

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第82話 そして皇帝へ

皇帝の最期

高宗 李治に残された時はあとわずか。武媚娘は最後の時を李治と過ごします。李治は最期まで彼女の良さを褒め愛を語りました。二人は一緒に花火を見上げ、李治は静かに世を去るのでした。

李治の最期は切ないですね。最後まで武媚娘に文句を言うことなく穏やかに旅立っていったとは。彼なりの武媚娘へ愛情表現だったのかもしれません。

偽の詔書と武媚娘

皇帝が崩御し武媚娘が霊前で弔いの言葉を述べていると、太子 李顕が部下とともにやってきて偽の詔書を読み上げました。その内容は武媚娘を殉葬させるというものでした。

武媚娘は母である自分を殉葬さることを厳しく非難。その時、皇帝が残した本当の詔書が示され李顕が皇帝を継ぎ武媚娘が皇太后となることが記されていました。

李顕はひざまずき韋玄貞に唆されたと告白。武媚娘は韋玄貞を投獄しました。

李顕の変わり身の早さには驚かされますね。自分の保身のために、あっさりと韋玄貞を切り捨てるとは。

武瞾の即位

李顕は皇帝となりましたが毎日遊んでいます。朝政はあいかわらず武媚娘が仕切っていました。

朝廷の大臣たちは武媚娘に権力を皇帝に返すよう忠告します。しかし武媚娘は、批判を承知しつつも女性だからといって能力を疑われるべきではないと答え、皇帝になる決意を固めます。

李顕が皇帝になっても何も変わらないというのは、予想通りというかやはりそうですよねという印象です。
でもここで武媚娘が皇帝になるというのは筋が違うと思います。有能な息子たちを追い詰め、無能な李顕に帝位を注がせるようにもっていったのは武媚娘ですし。
実際には武媚娘は自分の即位に向けて様々な手を打って来ました。そのへんをすべて省いて、息子が頼りないから私が皇帝になります。では安直すぎませんかね。

 

武媚娘は遂に即位しました。即位の儀式で太極殿の外に立ち、宮中に入ってから出会った全ての人々を思い出し感慨にふけりました。

ついに武瞾(武媚娘)が即位しました。これまでの彼女の苦難を考えると、感慨深いものがありましたね。それだけに即位までの経緯ももっと詳しく描いてほしかったなとは思います。
 

十五年後のクーデター

そして15年後、張柬之と太子を輔佐する大臣たちは武瞾の男寵の張易之、張昌宗兄弟を殺害。太子とともに集仙殿に押し入り武瞾に李顕への譲位を迫ります。

でもあっという間に15年が過ぎ。再びクーデターが起こってしまいました。展開が早すぎ。

でも武瞾はこの日が来ることを予想していました。羽林衛が駆けつけ張柬之たちを取り囲みます。張柬之は死を覚悟しますが武瞾はその場にいた全ての者の謀反の罪を許し張柬之だけを留めました。

張柬之は武瞾に皇位を太子 李顕に残すよう説得。最終的に皇位を李顕に譲りました。

武瞾は82歳で上陽宮で亡くなりました。遺言により「皇后」の称号で高宗 李治と共に乾陵に葬られ、そこに無字の墓碑を残したのです。

 

李顕は最後まで情けないです。でもここで武瞾が反乱を鎮圧できるのに、謀反人を許して譲位するって展開おかしくないですか?
反乱対策ができるなら謀反人は処罰しないと。
現実にはそれができないから、譲位に追い込まれたわけで。なんだかスッキリしない終わり方です。
でも最後は李治の皇后として眠ることを決めたのは彼女なりの愛情なのでしょうか。

 

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ドラマ 武則天 最終回までの感想

「武媚娘」の最終回まで見終えて、正直なところ「え、これで終わり?」というのが率直な感想です。他にもツッコミどころは満載でした。

皇子たちが気の毒

このドラマの終盤で特に感じたのは「皇子たち、あんまりじゃない?」という不満です。

李忠も李弘も李賢も、みんな武媚娘の引き立て役とばかりに次々とダメな部分が強調されて描かれていました。李忠や李弘は歴史上はそれほど悪い皇子ではないし、とくに李弘は有能な皇子でした。

李顕は有能でないのは確かです。でもその李顕にあえて継がせたのは武則天と高宗ですからね。

李顕はドラマでは臆病で遊び人で、挙句の果てに父の死の直後に母を殉葬させようとするなんて、ありえないほど悪役すぎませんか?

実際の歴史はもっと複雑だったはずなのに「すべて武媚娘が正しかった」という結論ありきで彼らの人間性が改ざんされすぎているように感じました。

武媚娘を美化しすぎ

武媚娘についても確かに彼女の波乱の人生と優れた才覚は描かれていましたが、それにしても「美化」されすぎているように思います。

もちろん多くの苦労を乗り越え、女性で初めて皇帝になったという事実は偉大です。

でも高宗時代になってからの演出については歴史上彼女の関与が疑われる場面でも、最終的には「他人がしました」「誤解でした」「彼女のせいではなかった」というような着地になることが多く、モヤモヤが残りました。

権力を手にするためには冷酷な決断も必要だった、そうまでして何をしたかったのか?

という描き方ならばまだ納得できたのですが「彼女は何も悪くないのに、周りが勝手に…」というトーンで進むと、さすがにツッコミを入れたくなりますね。

 

終盤が早すぎ

序盤から中盤にかけては武媚娘がどうやって宮中の陰謀をくぐり抜け、力をつけていくのかを丁寧に描いていました。でも終盤、特に李治が死んでからは、まるでF1マシンのように猛スピードで通り過ぎていきましたね。

武瞾が即位して、さあこれから女帝の治世が本格的に描かれるのか?と思いきや、あっという間に15年が経過。クーデターからの譲位、そして崩御とダイジェスト版のように詰め込まれていました。

中国や韓国の長編ドラマにありがちな「序盤はダラダラ、終盤は超高速」というパターンを今回も繰り返していました。

せっかく武則天という中国史上唯一の女帝が誕生したのに、その手腕や苦悩、政治的な駆け引きをもっと深く描いてほしかったですね。

もう少し丁寧に彼女が「皇帝」として生きた時間を描いていれば武媚娘の李世民や李治への理解も深まる演出ができて、さらに心に残る作品になったのではないでしょうか。

物語全体としては武媚娘の成長と後宮でのし上がる過程は見応えがありました。それだけに、あれだけの激動の人生を送った人物の最期がこんなに淡々と描かれてしまうのは、もったいないなと感じました。

 

https://historicalfact.net/the-empress77/

 

 

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