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中国ドラマ 江湖英雄伝36・37・38話のあらすじ・ネタバレ感想の紹介記事です。
王小石の結婚、白愁飛の葛藤、そして因縁と様々な別れと怒涛の展開でした。
白愁飛の行動はさらにエスカレート、ますます嫌な奴になり周りの人々を傷つけていきます。
許笑一と元十三限の因縁、そして王小石の父の死。全てが元十三限に繋がっていたとは王小石にとっても大きな衝撃でしょう。
そして許笑一の死は王小石にとっても大きな衝撃でしたが温柔も深く傷つけました。王小石の元から去る温柔が痛々しい。王小石は愛する人を二人も失ってしまったことになりますね。
方応看は倒れたものの、狄飛驚も息絶えました。
一気に話が進み、主要キャラの何人かが消えました。いや、一気に消えすぎでしょう。
でも物語はまだ終わりません。蘇夢枕と白愁飛の対立はまだ終わってないような気がします。
そして、戻ってきた王小石の前に白愁飛がどの面下げて出てくるのでしょうか?
それでは江湖英雄伝の35話から最終回をお楽しみください。
それ以外のエピソードはこちらから↓
江湖英雄伝 あらすじ・ネタバレ全話一覧
・王小石(おう・しょうせき) 演:曾舜晞(ツォン・シュンシー)
・温柔(おん・じゅう) 演:楊超越(ヤン・チャオユエ)
・白愁飛(はく・しゅうひ) 演:劉宇寧(リウ・ユーニン)
・蘇夢枕(そ・むちん) 演:陳楚河 (バロン・チェン)
・雷純(らいじゅん) 演:孟子義(モン・ズーイー)
第36話 楼は存するも 古き友は他人の如し(上)
白愁飛は王小石が生きていると知り絶望に打ちのめされていました。そこへ雷媚から雷純が行方不明になったという連絡届きます。
蘇夢枕の遺体も見つからず、雷純まで姿を消したことは白愁飛にとってまずい状況でした。
白愁飛は王小石が死んだと思ったから蘇夢枕とも完全に決別したのに、今になって王小石が生きているとわかっても、もう後戻りできません。
ショックなのは違いないですが。
金風細雨楼の者たちは蘇夢枕の仇を討とうと無邪を説得。朱小腰は蘇夢枕の意図を推測し、生き延びて細雨楼を取り戻すことを提案。
無邪は象鼻塔で身を隠し、王小石の帰還を待って復讐を計画することを決意するのでした。
そして王小石は白愁飛と再会しますが、話は決裂。
王小石のもとには金風細雨楼の生き残りや多くの者が集まり新たな勢力ができました。王小石はそれを「象鼻塔」と名付けるのでした。
第37話 楼は存するも 古き友は他人の如し(下)
白愁飛は蔡瑾と対面。王小石の帰還は大したことではないと言いますが。蔡瑾は彼の持つ命令書を警戒、白愁飛にそれを奪うよう命じます。
白愁飛は温柔を尾行して居場所を突き止め、会いました。二人の話は決裂。温柔を捕えて人質にして、楊無邪たちに命令書を渡すように脅迫するのでした。
その頃、皇帝が寺で祈願を行っていました。
王小石は象鼻塔の仲間たちと計画を立て皇帝を一人にすると、諸葛正我と劉安世が皇帝に会い。二人の紹介で王小石は工程にあって命令書を差し出しました。
でも皇帝はそれを見ても何も言いません。
一方、任労が現れ「温柔を誘拐したので証拠を渡せ」と告げます。王小石と無邪は象鼻塔の仲間を率い、金風細雨楼へと乗り込むのでした。
第38話(最終話) 野望は夢と潰ついえ 恩讐は雲と共に去る
王小石は温柔を救うため、象鼻塔の仲間たちと白愁飛のいる金風細雨楼へ向かいました。
王小石の言葉は白愁飛には届かず、戦いになります。
そのころ温柔は自力で脱出。秘密の通路を使いますがそこには雷純と蘇夢枕がいました。温柔と蘇夢枕は秘密の通路を出て王小石たちの前に現れました。
王小石は蘇夢枕が生きていたことに喜ぶものの、その衰弱ぶりに驚きます。蘇夢枕は秘薬「一枝毒錆」で命を繋いでいますが、やがて正気を失う薬でした。
白愁飛は蘇夢枕と一緒にいる雷純を見て驚きます。
王小石と白愁飛は剣を抜き、互いに向かい合いました。
しかし白愁飛は一瞬、剣を止めました。王小石もまた剣を振るえません。
白愁飛は短刀を取り出し自らの胸に突き刺すと、白愁飛は最後の言葉を残して金風細雨楼の楼閣から転落したのでした。
それでも生きている白愁飛。そこに雷媚が現れ、白愁飛の頼みでトドメを刺しました。
白愁飛の亡骸を見つめる蘇夢枕は命を断つように無邪に命じました。止めようとする王小石ですが、無邪は剣を振い蘇夢枕もこの世を去りました。
朝廷では皇帝が蔡瑾を罷免。庶民へと落とし、都から追放しました。
王小石は自由を求め、京城を去る決意をします。
彼は諸葛神侯と劉安世に別れを告げ、金風細雨楼を信頼できる者に託し都を出ようとします。
ところが蔡瑾が手下とともに王小石の行く手を阻みました。
王小石は皇帝の言葉を思い出しました。あの証拠だけでは蔡瑾を完全に葬ることはできない。ならば王小石の手で殺せ。それが皇帝の言葉でした。
王小石は剣を抜き蔡瑾を討ちました。
その後、都を出て郊外にたどり着くとそこには温柔、無邪、朱小腰たちが待っていました。
王小石は微笑みます。
「行こう」
そして一行は共に江湖へ旅立ったのでした。
「終わり」
江湖英雄伝 最終回までの感想
ハードでしたね
江湖英雄伝が終わりました。
最初は中国武侠ドラマお得意の飛んだりはねたりの笑えるアクションに「何だこりゃ」と思いましたが。
想像以上にハードな展開でした。
小説が原作ですが、この作者の作品はハードなものが多く。ドラマでもまだマイルドな方です。
雷純がひたすら気の毒でしたし。最初はいい感じだった王小石・蘇夢枕・白愁飛の関係が脆く崩れ去るのは見ていられません。
三人組は一人が欠けると他の二人の関係も成立しない。というのは聞いたことがありますが。その通りの展開になりました。
とはいえ白愁飛は最初から野望がありそうな感じでしたし、3人の関係が崩れるとしたら白愁飛が原因かなと思っていたら、想像以上に危ない奴でした。
白愁飛と蘇夢枕が最後に命を落とすのは仕方ないと思いますが。結局、王小石は白愁飛にトドメをさせませんでしたね。そこが彼の甘さでもありいいところかもしれません。
白愁飛は最後は自分でケジメをつけた感じでしたけど。勝手にどうぞという感じ。
蔡瑾のモデル・蔡京と徽宗皇帝
黒幕の蔡瑾のモデルは実在した蔡京(さいきょう)という人物。北宋末期の宰相で、歴史上も評判はよくありません。水滸伝でも悪の親玉の一人として出てきます。北宋が潰れる原因を作った人物といってもいいかもしれません。
とすればこのドラマの皇帝のモデルは徽宗になるのですが。現実には蔡京の横暴を許すばかりか、自分から民を苦しめていたダメ皇帝。
というか北宋末期の民の苦しみを増やし国を滅ぼしたのは徽宗でしょう。
そう思うと、王小石が世間を離れて江湖に戻ったのは正解だったかも。都にいたらろくなことになりません。
英雄なんていない
ドラマのタイトルは「江湖英雄伝」というカッコいいものですが。
原題は「説英雄誰是英雄」。
意味としては。
- 英雄と呼べるのは誰なのか?
- 英雄と呼べる者はいるのか?
と言ったところ。
無邪気な日本語版タイトルとは違い、意味深い内容になっています。
ドラマを見るとたしかに、
- 英雄とはどんな人なのか?
- 英雄と呼べる人はいるのか?
- 英雄なんていないのではないか?
と思わせる内容でした。
正直、このドラマは日本では誰にでもオススメできるドラマではありません。中国の武侠ドラマが好きでハードな世界観に耐えられる人。ダークな世界観が好きなら見てもいいかも。といった感じです。
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