中国ドラマ 武則天 The Empress 第69・70・71・72話の感想とネタバレ・あらすじ紹介記事です。
武媚娘は妊娠、出産を経て皇后の座を目指していよいよ本格的に動き出しましたね。
劉侍女と共謀したことをあっさり皇帝に告白したり、許敬宗や李義府といった一癖も二癖もある人材を採用して有力貴族たちに対抗したり。大胆さと策士ぶりを発揮しています。
王皇后と蕭淑妃は武媚娘に追い詰められ、ついに共闘を選びました。王皇后は禁断の呪術にまで手を出したりと必死さが伝わってきます。
妃嬪たちの争いに巻き込まれた李忠は心に傷を追ってしまいました。彼の復讐の誓いが後に同影響するのかも気になります。
そして高陽公主は呉王と協力して天下を取ろうと動き始めました。彼女を恨みは消えてなかったのですね。
それでは武則天 第69話からお楽しみください。
・武媚娘(ぶ・びじょう) 演:范冰冰(ファン・ビンビン)
・李治(り・ち)/高宗 演:李治廷(アーリフ・リー)
・王玉燕(おう・ぎょくえん)/皇后 演:施詩(シィ・シィ)
・蕭淑妃 演:張馨予(ジャン・シンユィ)
・李恪(り・かく)/呉王 演:李解(リー・ジエ)
第69話 道士の正体
武媚娘が呪詛され倒れる?
夜。高宗 李治と話していた武媚娘が突然意識を失い倒れてしまいます。太医も原因が分からりません。
蕭淑妃が差し向けた道士が高宗に武媚娘の病は呪詛によるものだと奏上。捜索が行われ、王皇后の巧妙な誘導もあって蕭淑妃の部屋から武媚娘を呪う人形が発見されました。これにより蕭淑妃は即座に掖庭獄へ。
実は蕭淑妃が王皇后を嵌めようとした呪詛の罠を逆に王皇后が利用して仕返しとして置いたものでした。しかも明道長は武媚娘が送り込んだ道士だったのです。
安定公主が殺害される
意識を取り戻した武媚娘は掖庭に送られた蕭淑妃に会いに行来ました。蕭淑妃は皇帝の裏切りをほのめかす言葉を投げかけますが武媚娘は相手にしません。
同じころ、高宗が体調を崩したと聞いた王皇后は蓬莱殿へ行き安定公主の様子を見た後出ていきました。その様子を陰で見ていた高陽公主は安定公主を絞殺してしまいます。
蓬莱殿に戻った武媚娘は我が子の変わり果てた姿に嘆き悲しみ気絶。王皇后が疑われますが、武媚娘は安定公主の顔に高陽公主の指輪の跡を発見して驚くのでした。
古い時代に作られた「旧唐書」では「安定公主が急死した」としか書かれていないので、犯人は武則天でなかった可能性もありますが。高陽公主犯人説はドラマ独自の脚色です。
第70話 高陽公主への疑念
王皇后の廃后に喜ぶ高陽公主
安定公主を絞殺した罪で王皇后は廃位され、掖庭獄に送られました。
一方、武媚娘は高陽公主を疑い、密かに李義府に行動を監視させていました。
すると皇后が廃位された日、高陽公主は多くの男妾と酒を飲んで騒いでおり、様々な人物と交際しているようでした。
また高陽公主と呉王は非常に親密な関係でしたが、呉王が宋州に行った一年間は高陽公主から彼への手紙は一度もなかったというのです。
武媚娘と長孫無忌の取り引き
長孫無忌は安定公主を弔いに来ました。武媚娘は彼が来るとは思っていませんでした。長孫無忌らは李忠太子の地位も危うくなるのではないかと心配していました。
武媚娘は李忠の太子位を守ると約束、呉王の情報を聞き出し、彼に怪しい動きがあることを知るのでした。
廃后となった王氏との対面
武媚娘は掖庭獄に行き廃后・王氏を訪ねました。武媚娘は安定公主の殺害について問い詰めます。王氏は赤ちゃんの首に触れたが、手を出さなかったと曖昧な答えをします。
そして最後に武媚娘は権力のために愛する者を全て失うだろうと皮肉めいた予言を投げかけるのでした。
そして最後に「愛する人を失う」と呪いのような言葉。まあ王氏としては武媚娘に精一杯の精神攻撃をしてるのでしょうね。この言葉あとで武媚娘に効いてくるかも。
第71話 交錯する嘘と真実
李治と李恪のクーデター計画
高宗 李治と呉王 李恪は酒を飲みながら五千の精鋭を用いて長孫無忌排除計画を進めます。心配した武媚娘が駆けつけるとすでに李治は泥酔。
李恪は武媚娘に挙兵は皇帝の発案で自分は協力者だと弁明します。過去の武器購入も皇帝のためだと説明します。
翌日、酔いが覚めた李治は武媚娘が心配していたことを知ります。
一方、長孫無忌は密偵からの情報で李恪の計画を知り、あっさりと隠居を願い出ました。李治は長孫無忌の決定に驚きます。
廃后王氏と蕭淑妃の最期
皇帝は処刑の直前、掖庭にいる廃后・王氏を訪ねました。王氏は皇帝にもらった簪を手に眠っており、皇帝はそっと髪に挿して去ります。
その後、王氏と蕭淑妃に毒酒が届けられます。死を恐れる蕭淑妃は武媚娘への不満を叫びますが、王氏は子のためにも潔く死ぬよう諭します。王氏と蕭淑妃は共に毒酒を飲み、二人は短い生涯を終えのでした。
第72話 裏切り者の末路
高陽公主の反乱
武媚娘は長孫無忌の言葉から李恪の謀反を確信、高宗 李治に報告しました。李治は長孫無忌を呼び出すものの兵力不足を知らされます。武媚娘は名将・李勣を味方につけることを提案。長孫無忌から李勣を動かせるのは亡き先帝と彼の妻だけだと助言をうけるのでした。
先帝の命日、武媚娘の懇願にも関わらず、李治は運命と向き合うため感業寺へ向いました。
待ち構えていた高陽公主は精鋭部隊を率いて感業寺外で皇帝の近衛兵を襲撃するよう命令。反乱が始まりました。
結局、李治は罠だと分かって感業寺に行ってしまいましたね。高陽公主と確執があるのは李世民だけど、皇帝の座を受け継いだ李治はその因縁も引き継いだ感じです。
高陽公主の最期
武媚娘は李勣を説得、皇帝側についた李勣軍の参戦により高陽公主の反乱軍は壊滅、高陽公主は逃走しました。
一年後、高陽公主は許されるものの共謀者は処刑され、武媚娘は驚きます。
武媚娘は弁機を思う高陽公主と会って安定公主殺害の罪を厳しく非難。高陽公主は弁明するものの、弁機への執着に囚われ武媚娘に斬りかかります。しかし高陽公主は武媚娘の手下に取り押さえられ絞殺されるという壮絶な最期を迎えるのでした。
それにしても反乱起こしたのに高陽公主許されたの!?皇帝は甘すぎます。史実では高陽公主は賜死になってますけど、ドラマの李治は許したんだ。
共謀した男たちは斬首…こちらは史実通り。夫の房遺愛は最期まで高陽公主を待ってたのに切ないです。でも高陽公主が想ってるのは弁機のことだけ。ここまできたらもう愛じゃなくて、執着とか妄想でしょう。
ドラマ 武則天 65話までの感想
武媚娘と王皇后、蕭淑妃の対立も終わりました。結局、王皇后と蕭淑妃は武媚娘の敵ではありませんでした。ここでは武媚娘は史実に比べると「いい人」ぶりが強調されているので残酷なシーンはなし。なんだか武媚娘を美化し過ぎでちょっと残念。
でも安定公主を殺害したのが、よりによって武媚娘が信頼していた高陽公主だったとは、さすがの時武媚娘も見抜けませんでしたね。それだけに衝撃と悲しみも大きかったでしょう。
その後は我が子の復讐と愛する李治を守るため、武媚娘が驚くほど冷静にそして手段を選ばず策略家として覚醒していったかんじです。武則天らしくなってきましたね。
その高陽公主の暗躍ぶりもすごい。最後は李恪や房遺愛を巻き込んで武力衝突に発展。安定公主を殺した歪んだ理由や弁機への狂ったような愛…悲しいような、恐ろしいような人物でした。
武媚娘の悲しみと、それを乗り越えて権力争いの当事者になっていく過程が描かれ。いよいよ後宮で生き抜いていた武媚娘が権力者の武則天へと徐々に近づいているのが分かります。
次の展開が楽しみですね。
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